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金価格が上がっている主な理由

• 世界的な経済・金融の不確実性の高まり

  • 世界経済の先行き不透明感や地政学リスクの高まり(紛争、貿易摩擦、不安定な金融政策など)が、投資家の「安全資産=金」への逃避を促しています。
  • 特に2024〜2025年にかけて、こうした不確実性が再び強まり、「安心できる資産」としての金の需要が急増しています。

• 低金利 & インフレ懸念

  • 各国で実質金利(名目金利 − インフレ率)が低水準にあることで、債券などの利回り資産の魅力が相対的に低くなり、金のような利回りを生まない資産が注目されやすくなっています。
  • さらにインフレ(物価上昇)の懸念が強まると、紙幣や預金の価値低下から資産を守る手段として金が選ばれやすくなります。

• 中央銀行・大口機関による「金買い」の増加

  • 複数の国の中央銀行が外貨準備の分散・安定を目的に金を大量に買い入れており、こうした公的な需要の増加が金市況を押し上げています。
  • こうした動きは、特にドル依存や為替の不安定さを避けたい国々で目立っています。

• 投資家のリスク回避と「安全資産」としての魅力

  • 株式や債券への期待が低迷したり、金融市場が乱高下したりすると、投資家はリスクの低い「金」に資金を移す傾向があります。最近の世界的な株安や経済の不透明感が、まさにこうした資金シフトを促しています。
  • 金は「紙幣」や「信用」ではなく、物理的な資産であり、“価値の裏付け”があるという心理的な安心感も、需要を下支えしています。

• 為替(特に円安)の影響(日本国内で見る場合)

  • 国際市場では金価格は主に米ドル建てで取引されます。つまり、米ドル高/円安の状況だと、日本円で見たときの金価格はさらに上がりやすくなります。
  • したがって、国際価格の上昇に加えて円安が重なる今の日本では、金の国内価格が特に高くなりやすい状況です。

🌍 最近の状況 — なぜ“いま”高騰しているか

  • 世界銀行および複数の金融機関の報告によれば、2025年は世界的な経済・地政学リスクが再び高まり、不確実性が急上昇。これが金の安全資産需要を強めています。
  • 同時に、各国中央銀行の金購入、および投資家による金への再投資の動きが継続しており、供給に対して需要が非常に旺盛な状況です。
  • また、日本に住む視点では、為替の円安傾向が金価格を円建てでさらに押し上げていて、「国際的な金高 + 円安」というダブルの要因で国内価格が高止まり/上昇しているというわけです。

⚠️ 注意すべき点 — ただ「高いから買い」だけではない

  • 金の価格は、需給だけでなく「投資家の心理」「世界の不確実性」「通貨価値(ドル・円など)」「金利水準」など、多くの要素が絡み合って変動します。だから、“今高いから将来も上がる”とは限りません。
  • 仮に地政学的リスクが和らぎ、経済正常化や安定が起これば、「安全資産としての金」の魅力はやや薄れ、価格が調整される可能性もあります。
  • 特に日本では、円安の影響で金価格が割高になっているため、円安が途中で解消されれば国内での金の価値(円建て)は下がる可能性があります。

🧮 結論

現在の金価格の高騰は、単一の原因ではなく「世界経済の不透明性」「金融政策とインフレ」「中央銀行の買い」「投資家の安全志向」「為替(円安)」など、さまざまな要素が重なった結果です。特に今は、これまでより「金=安全資産」としての役割が強まり、その価値が見直されていると言えます。

過去10年(2016–2025)の金価格(JPY/gram)」の示唆的(illustrative)グラフを作成しました。